かつての職場に所用で立ち寄った際、在野の研究者の方から最近職場に寄贈されたというハチ類の標本を見せてもらった。いくつか、きわめてクリティカルな珍種も混ざっていた。

1374.jpgツヤクロスズメバチVespula rufa。これはさほどクリティカルではない種。

長野県のある地域では、野外でクロスズメバチ属のハチにコヨリ付きの魚肉を渡して追っかけ、その巣を暴いてハチの子を採る風習がある。また、そうやって見つけた巣を丸ごと持ち帰り、庭で大きく育てるようなこともする。
しかし、それらハチ類の中でもツヤクロスズメは、生きた昆虫を餌に好むため魚肉を渡しても受け取らないらしい。性格も神経質で飼育が困難らしく、人間の言うことに従わないということから、地域によりバカッパチなどとひどいあだ名を付けられている。容易に人間如きの手には堕ちないという面では、むしろ賢蜂ではないかと思うが。

1373.jpgヤドリホオナガスズメバチDolichovespula adulterina。同属他種のハチの巣に居候する。血尿が出るほどの珍種で、生息圏内に13年もいて一度も見ずに終わった。

トラックバック

http://sangetuki.blog.fc2.com/tb.php/1448-bd9f4b81

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する