1359.jpgヒメドロムシ。種名は、なんだかよく分かりそうで分からない。今まで日本で唯一見たことのある、水底性の種。
しばらく台湾の写真で来ていたが、間違えて後で出すつもりだった日本の写真を挙げてしまった。
※ツブスジドロムシParamacronychus granulatusとのご教示をいただきました。Hamusi様、誠にありがとうございます。

裏山の斜面に発達した薄暗いスギの植林内には、地下から伏流した水が湧き出て小さな細流となっている。幅1mほどで水深はないに等しいが、年間を通じて絶対に枯れない。ここには、少なからぬ数のコレが生息している。妙に黒っぽいのと赤っぽいのがいるが、同種内の老齢かテネラルの差だろう。
今から何年も前、カタツムリトビケラを探して細流の水底の砂利を掴み取りバットに広げたとき、偶然これの生息に気づいた。この頃、ヒメドロなどという虫の存在自体を知らなかった。たまたま周囲の葉に付いていたゾウムシかハムシが水中に落っこちてもがいているだけだと思っていたが、何時までたっても水中から脱出しようとしないため、不思議に思ったものだった。
10年前に同じ場所でたった一度、ハバビロドロムシも見たのだが、なぜかそれ以後まったく発見できず現在に至る。おそらく周囲の石や水に浸かった材をバケツにぶち込んで徹底的に洗えば見つかるのだが、そこまでして探す気になれない。

ヒメドロムシは水生昆虫のくせにまったく泳げず、忍者が壁のぼりに使う鉄カギのような爪で水底の石にへばりついて生活している。種によってはクモのようにひょろ長い脚と長いツメを持っており、とてもカッコイイ。しかし、水生昆虫の常として、近年の河川改修や水質汚染その他の影響をもろに受け、絶滅が危ぶまれる種がとても多い。

年内に、少なくともヨコミゾドロムシの姿は拝みたい。

長野にて。

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ずばりツブスジドロムシです.ごつい感じが好きです.
hamusi|2015.02.12/20:08
カメラ
いつも写真が見事です。
カメラはなになのでしょう?
ナナ|2015.02.12/21:23
hamusi様
ありがとうございます!ツブスジドロムシという種だったんですね。この10年ほどずっと引っかかっていたつっかえがようやく取れました。お陰でまた一つ賢くなりました!
-|2015.02.12/21:27
ナナ様
どうもありがとうございます。カメラはしばらくキャノンのEOS7Dを使っていましたが、昨年からEOS70Dを使っています。
-|2015.02.12/21:31

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