2015/06/16|Category:海外・東南アジア

飛んでいる姿が、色彩といいサイズといい微粒子レベルでハリナシバチとまったく区別不可能。最初飛んでいる姿を見つけて当然のようにハリナシと思ったが、周囲に花も咲いてない暗い林床で、一匹だけゆっくり飛んでいるさまに妙な違和感を覚えて追跡したら、とうとう化けの皮が剥がれやがった。
止まる際、高率で下草の葉裏に止まろうとするため、撮影がきわめて難しい。加えて、人の気配に敏感なので、しばらくその正体を見定めるのに苦労した。最初マドガの仲間と思ったが、どうやら双翅目であるらしいことに気づいた。太いガニマタの足つきから見てオドリバエを当初疑うも、触角からタマバエあたりのセンであろうという結論に至った。10年来、ほぼ毎年のように何度も来ている森だが、こんなヤツは一度でも見たことがない。
マレーにて。