1920.jpgドクガ一種。カメルーンにて。

日本のシロオビドクガの体色を、白黒反転させた感じの種。この手のドクガは体表に毒を持たず、触っても全く問題ない。同様に、体内にも毒はないものだと思っていたが、そうではなかった。

夜間灯火をたくと、朝に野良ニワトリが徒党を組んでやってきて、床や壁に付いている蛾を片っ端から食い漁っていく。しかし、どういうわけかこの白いドクガだけは決して食わなかった。目の前にいても、必ず見て見ぬふりをする。
本当に食わないのか確かめるため、ある日ニワトリの目の前にいろんな種の蛾を立て続けに投げてみた。ニワトリは半狂乱になって蛾を食っていくが、すかさずドクガを投げたところ、ついばんでしばらく考えた後に捨てた。しかもその後地面に嘴を何度もこすりつけ、汁をぬぐいさえした。ドクガは体内にも毒があることを、初めて知った。

毒と言ったって、死ぬような毒ではなく食欲をなくすような味の成分な訳だが(敵に死なれたら、自分を不味いと学習させる意味がない)、しかしニワトリという生物は本来すさまじく悪食だ。かつてフィリピンに行ったとき、この世で最も硬い昆虫カタゾウムシを平気で食うのを見たほど。そんなニワトリすら食わないという事は、よほど不味い味の蛾なのだろう。

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