精霊conference

1662.jpg16631664今年、上半期でデレさせた精霊の、まだどこにも公開していない写真。すべて国がレッドリストに載せた(には載せたが、事実上載せっぱなしの)希少動物。

興味ない人間にとっては単にキモい上ぱっとしない虫の凝集体だが、分かる人間ならば必ず二度見するラインナップではある。問題は、如何にして興味ない人間にもこいつらの素晴らしさを伝えるかだ。
撮影地は北から南まで、対象分類群は基本的に節足動物すべて(蝶とトンボと大型甲虫以外)。自力で野外から見つけ出したものが大半だが、幾人もの協力者の力を借りてようやく出会えたものも決して少なくない。協力者はいずれも、その分類群に関して並々ならぬ知識と経験を持つ、ラタトスクのクルー達である。

現時点で既に数十種を撮影し、中には史上初めて生きた姿が撮影されるものも含む。しかし、環境省レッド掲載種は蝶とトンボと大型甲虫を大雑把に差し引いても700種近くいる。全部は不可能でも、可能な限りそれらをより広くカバーし、一種でも増やす努力をしなければならない。
精霊の探索は、自分の本業たるアリの巣いじりの一環でなされることが多いため、あまりにもアリと関係ないハビタットにいるもの、アリ探しに使う道具設備を転用して探せないものに関しては、ほぼ探索ができていない。地表性の甲虫や土壌性のクモゲジは比較的充実しそうだが、水生昆虫がほぼ手を付けられていないのでどうにかする必要がある。

また、蛾の仲間もほとんど仕留められていない。現在、蝶には及ばないまでも蛾はかなりの種数がレッド入りしている。しかし、蛾はただでさえ出会いに偶発的要素が大きい仲間だ。まして希少種なら、いる場所に行って探したとてそうそう見つけられない。灯火をたく必要もあるため、そういう設備なしに見つけ採りで何でも探すスタイルの俺には分が悪い。さらに悪いことに、希少種の蛾の多くは外見による種の識別が殺人的に困難なため、仮に野外で見つけても本当にそれが目的の種なのか判断できない。
結果、樹液の出てる木に必ず来るコシロシタバと、昼間飛び回って嫌でも目に付くベニモンマダラくらいしか仕留められていない。水中に生えるアレを食うあいつとか、湿地にいて鼻っつらが仰け反ったあいつとか見つけられたら、どれほど幸せだろう。

これから、さらにいろんな人々の助力を得なければおそらく目的は達成できそうにない。しかし、だからといってあまり簡単に精霊を見つけ出したくもない。ただ探して見つける行為をベルトコンベア式作業にせず、一種一種ごとに出会いへ思い入れを込めたい。

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