1674.jpgイソアシナガアリAphaenogaster osimensis。三宅島にて。

1677.jpg本州以南の太平洋側の海岸ぱたに限って生息する奇妙なアリ。海岸沿いならどこにでもいるというものではなく、割と珍しいものに思える。岩礁と浜辺が混ざったようなところで見かける。波間に打ちあがった動物の死骸が主な餌であろう。
先日、短期で出向いた伊豆諸島では比較的普通に見た。しかし、これに特異的に寄生する好蟻性生物は知られておらず、今後も見つからないと思う。

1675.jpg伊豆諸島には、驚くことにアリヅカコオロギがいる。おそらく主要な島にはもれなく分布し、今のところ南限は青ヶ島とされる。翅のないあの虫が、どうやってこれら島々に満遍なく分布を広げられたのかは興味深い。ただし、それらの種は同定されていない。
この遠征では、本土ではまず寄生を受けないような少し変わったアリの巣から、立て続けにコオロギが採れた。火山性地質に加え、貧弱なアリ種組成という特殊な条件化で、コオロギはそのような暮らしをせざるを得ないのかもしれない。


1681.jpg三宅島の海岸は切り立っており、場所によっては真水が染み出て海へと流れ出ている。この島のこういう環境に特異的に生息する、絶滅寸前のハエがいるというので探したが、全然見つからない。2000年代初頭の噴火によってまるきり生息環境が変わってしまい、以後見つかっておらず、生息調査すらなされていない。たかだかハエなので、どこかには絶対生き残っているはずだが・・。少なくとも、もう一つの産地である能登の浜よりはずっと確率が高そうに思える。
海岸に湧き水が出ていることが、それの生息に絶対必要だという。今回、手違いで半日しかこの島にいられなかった。なおかつ海岸沿いのどこに湧き水が出ているなんて全然知らず、行き当たりばったりで行ったので、仮にいたとて見つからないのも無理はない。また来シーズン出直したい。

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