鯖コーン

1706.jpgブラシザトウムシ一種Sabacon sp.。長野にて。

山間部の日陰になったガレ場で見つけた。顔を撮ろうと思ったのに、目を離した途端に高速で走り去ってしまった。この仲間は何の前触れもなく、初速からフルスピードで遁走するため、隙間の多い野外での観察はやっかい。
ブラシザトウムシの仲間は国内で10数種いるらしい。口元から生えたヒゲの先端が、まるで試験管洗いブラシよろしく毛がもさもさ生えているのが名の縁。広めの地下空隙に生息し、大きな石の堆積したガレ場や洞窟で発見される。長野では少し高い山で石起こしするとよく見るが、九州ではぜんぜん見ない。

九州のとある山奥の洞窟に、フセブラシザトウムシS. distinctumという精霊が住む。約50年前にたった一匹発見・記載されて以後、誰一人その消息を知らない絶滅危惧種(情報不足カテゴリ、2012年版)。今年に入って、そいつに会うために何度となくその山奥へ出かけているのだが・・・。
本種に関しては、たぶんこの分類群の専門家ですら知らない、最新版環境省レッドリストにも反映されていない、ある悲劇的事実を知ってしまい、打ちひしがれている。端的に言えば、この虫に出会うのは従来以上に難しくなってしまったということだ。

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