1691.jpgサワガニGeothelphusa dehaani。四国にて。

カニは原則として、幼生期は微少なプランクトンとして海中で過ごさねばならない。陸で暮らすカニの種は多いが、産卵時は必ず海へ戻って卵を放たねばならない関係上、海辺からあまりに離れて暮らすわけにはいかない。
しかし、サワガニの仲間はイクラのように粒の大きい卵を少数産む。卵の中でプランクトンの時期を終え、カニの姿になってから外へ生まれるため、海からの呪縛から解放され、内陸まで進出することが出来た。オーストラリアには、一番近い海岸線から車でノンストップで飛ばして数日かかる内陸部の砂漠に住むサワガニさえいるらしい。

「涙は人間が作り出せる一番小さな海だ」と誰かが言ったが、サワガニは海を数十個の小さなカプセルに封じ込めて持ち歩く。

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