1724.jpgナガマルハナバチBombus consobrinus。長野にて。

長い舌で、ツリフネソウなどの距が長い花から蜜を吸う。国内では、本州中部の亜高山帯以上にのみ生息。近年、ひどく減っており、環境省の絶滅危惧種(情報不足、2012年版)。

環境省の絶滅危惧カテゴリのうち、下層に位置する「情報不足」と「準絶滅危惧」というのは、正確には絶滅危惧種とは見なされていない。あくまで前者は「情報がなくて、滅びそうかどうかわからないもの」、後者は「絶滅危惧に準ずるもの」だからだ。しかし、情報がないならばなおのこと多くの人々に関心を持ってもらい、情報を集める努力がなされるべきであろう。絶滅危惧に準ずるということは、あと少しで絶滅危惧になることが分かっているわけだから、上位ランクのものにも増して注目されるべきものであろう、と思う。

虫に限って言えば、「情報不足」と「準絶滅危惧」カテゴリのものは「どうせすぐさま消えてなくなるほどではない」と舐められている雰囲気が往々にして感じられる。しかし、もともと「まだ普通にいる」と思われていたものが、気づけばこの世から消えていたなどという例は、ニホンオオカミにせよリョコウバトにせよ挙げればきりがないではないか。虫ならばヨツボシカミキリとかキベリマルクビゴミムシ辺りが、まさにその轍を踏んでいる。
だから、そうした怠慢と油断を己の中に作らないため、レッドリストに載ったものは敢えて全て絶滅危惧種と呼ぶことにしている。ただの言葉遊びにすぎないが。

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