2084.jpgフチトリもどきゲンゴロウCybister guerini。タイにて。

同所的に分布し、日本の南西諸島にもいるフチトリゲンゴロウC. limbatusとは、外見では体サイズ以外で区別不可能らしい。大型の立派な種で、現地では食用になることもある。
日本のフチトリゲンゴロウは、生息地である南西諸島の湿地や溜池が目に余る乱開発、あるいは植生遷移に伴う自然消滅の憂き目に遭い、激減した。嘆かわしい事に、それにマニアの乱獲がとどめを刺したとも言われる。現在、国内希少野生動植物に指定され、日本では捕獲が厳重に禁じられている。法律を杓子定規に取れば、たまたま網を池に突っ込んで偶然網に入っただけでもお縄になる。とは言え、既に日本の個体群は、もはや現存しているかどうかも微妙な有様。
また、例によって厳重に禁じられているのは採集だけ。開発で生息地を潰すのは事実上合法がまかり通る。採集を禁止しても虫マニアが憤死するだけだが、開発を禁止したら世の大概の人間が憤死するから。

浅い池をスイスイ泳いでいた。素手で取り押さえ、なでくり回してから解放した。日本じゃこんな体験は、もう出来ない。


※指定種を非意図的に偶然捕らえた場合、手はずをきちんと踏めば必ずしも違法とはならないそうです。haino様、ご教示誠にありがとうございます。

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偶然
指定種において、生息域と考え難い場所にて偶然網に入った場合なら、採集後報告と申請でも大丈夫と思います。東京都農林水産部農業振興課土地改良計画係による、府中用水で採集されたマルコの事例より。http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/norin/nogyo/tanbo/04_fuchu/fuchu.html
それより問題なのは昨年末Q大生が邦人のカンボジア魚類ツアーガイドとともに同国でフチトリ?もどき?を捕獲した事例です。採集者本人が国内へ持ち帰るのは、カンボジア・日本両国の輸入時に合法ならば、その後も所有権が学生の物になる。(解釈を変えれば、業者が密輸したフチトリを購入者が自分で外国で捕獲したと言い張る事も)今後様々な場合においてフチトリ所持が脱法化する恐れがあります。
haino|2016.01.30/20:02
ご教示誠にありがとうございます。そうだったんですね。てっきり、日本の法律ゆえ融通の効かない仕様になっているかと思っておりました。それならば、偶々知らずに新産地にぶつかってしまった場合でも、捕まる心配はないのですね。
フチトリのように、国内で規制されている上に、海外にて区別困難な近似種と共存する希少種の扱いは、とても難しい事になるでしょうね…
-|2016.02.11/10:11

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