去年のアルバムから。
2077.jpgヒメシルビアシジミZizina otis。奄美にて。

極小種で、民家周辺の芝生などに掃いて捨てるほどいる。風に舞う紙クズのように、大量にチラチラと低空を這うように飛ぶ。ド普通種のため、蝶マニアも跨いで通る駄蝶と見なされている。
しかし、薄曇りの朝に翅を全開したオスの、この南国の海を思わす深い蒼は、あらゆる南西諸島の蝶が持ちうる中で一番上品かつ気高い色である。あの昆虫並の小ささのキクイタダキが鳥の王として、ルクセンブルクの国鳥になった理由が何となく分かる。

今は亡き某出版社が、かつて南西諸島の島々の「蝶採集マップ」というものを出していた。この島のここの山にこの時期行けば、この種の蝶がいる、というのを事細かに記した本で、昔の蝶マニア達のバイブルと言っても差し支えない代物だった。しかし、このマップは比較的早くのうちに絶版になった。乱獲を助長するとか、自然破壊の元凶だとか世間から猛烈に叩かれ、増刷することなく事実上発禁になったためだとも伝え聞いている。
その一方で、いま日本中のどこの釣具屋でも、ピンポイントでここの防波堤にこれこれこういう魚が釣れるみたいなマップは10も20も置いてある。内容としては、蝶採集マップの蝶を魚に挿げ替えただけのものだが、あれはいいのか。

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