2136.jpgアシナガメクラチビゴミムシNipponaphaenops erraticus

2137.jpg日本随一の、究極のメクラチビゴミムシ。四国カルストの深い縦穴の底にだけ住む。一属一種で、同じ仲間が他に一つもいない。恐らく、ツヤメクラチビゴミムシ属の何かから独自に分かれたものと推測される。

湿気で背面の気門を塞がぬようヒョウタン型にくびれて盛り上がった体形、縦穴の壁面を這うために発達したクモのように長い脚をもつ。ここまで特殊化した体型のものは国内にほとんどおらず、超洞窟種と呼ばれている。しかし、海外の洞窟にはこれよりさらにヤバイ姿の超洞窟種がいくらでもいる。
地下流水に磨かれた、真っ白でなめらかな石灰岩の上を這い回るこの虫の姿は、まさに紙の上に滴り落ちたひとしずくの血液。

こいつほどではないが、地下生活への特殊化著しい日本産種としては、九州のある洞窟にのみ住むキバナガメクラチビゴミムシが知られる。様々な理由により捕獲が至難なことで有名だが、どうにか向こう1年以内に仕留めようと画策している。生きた姿をまだ誰も撮影したことがない。

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リュウノイワヤツヤムネハネカクシ、
ラカンメクラチビゴミムシ、魑魅魍魎の影を纏っている様な好い名前がついていますねェ、
「紙の上に滴り落ちたひとしずくの血液」
「茨姫」の錘で刺した血を連想してしまいました、
なんて美しい表現なんでしょうか!

ご苦労なフィールドワークですね、
今年もお裾分けを期待しております、
くれぐれもご自愛下さいます様に(*^-^)
瓜豆|2016.01.05/16:21
毎度ご愛顧誠にありがとうございます。本年度も、不束ながらよろしくお願いいたします。
-|2016.01.05/20:06

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