2316.jpgカワチマルクビゴミムシNebria lewisi。西日本にて。

河川敷の水際の砂地など、水に関係した場所に生息する甲虫。全国的に広く分布するド普通種(と虫マニアの10人が10人言うものの、実の所そんなにどこでもかしこでもいるものではない。生まれて初めて見たぞこんなもの)。生息地での個体数密度は、概して高い。

2314.jpgだいたい黒を基調とした体色で、黄色い部分が体の縁にあるという体色パタンが主流のようだが、この虫は個体により恐ろしく色彩変異が多い。異所間はもとより同地域内でさえ、ぱっと見ただけではとても同種とは思えないような個体も出る。
悪いことに、この虫に極めて近縁な希少種が2種いて、その両方に対して非常に酷似した色彩をもつ個体が出るのだ。外見での区別は殺人的に至難で、しばしば甲虫の専門家でさえ間違って記録に残すほど。それゆえ、件の希少種2種における標本を伴わない過去の文献記録は、一切信用に足らない。
希少種2種のうち、イエローサイドの方はそれでも見るところを見れば何とか区別できなくもないようだが、問題はツースポッテッドの方だ。図鑑を見てもネットで検索しても、ここを見れば一発でカワチと区別できるという特徴が何一つ書いてない。ツースポッテッドの方も色彩変異が顕著らしく、俺のような素人は体色では区別できない。世の甲虫マニアは、この2種をどうやって見分けてるのさ。

2338.jpgカワチと同じ場所にいた、謎の生物。周囲に無数にカワチが群がっている中に混ざっていたので、単なる色変だと思ったが、体型から見てどうやらツースポッテッドのようだ。

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