2506.jpgエサキクチキゴキブリSalganea esakii

2507.jpg湿潤な森林地帯に生息し、太い倒木内に穿孔して腐朽材を餌に生きている。オスとメスがペアで同居し、幼虫が生まれると寿命の限り一緒に住むようである。成虫は赤みを帯びた黒だが、幼虫は黄色っぽい。よく似たオオゴキブリの場合、幼虫は黒い。

環境省の絶滅危惧種だった種。九州の山間部で局所的に見つかっているだけだったため、珍しいものと見なされていた。その後、さらなる産地が相次いで発見され、またそれぞれの産地内では必ずしも少なくないことが分かり、最新版のレッドからは降ろされた。順当な降ろされ方をした種といえる。とはいえ、九州中どこでもかしこでも探せば見つかる類のものではなく、それなりにいい環境の場所でしか見られない。初めてレッドに掲載されてから降ろされるまでに、相応の時間がかかっている。

この種の模式産地は九州のある山で、そこでは60-70年前にいくつかの個体が得られて以後、生息記録が長きにわたり途絶えていた。2000年になってから、またぽつぽつ見つかるようになり、今ではちょっと探せば結構普通に採れるような種になった。古の昆虫学者がさんざ調査に入っている場所なので、いれば発見されるだろうし、いなければ発見されないはずである。
なので、今になってこの種が簡単に見つけられるようになったのは、今になって急激に数が増えたせいとしか思えないのだが、なぜ急に増えたのかは謎。

福岡にて。

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