2478.jpg先日、アフリカのケニアまで調査に出かけた。サスライアリをはじめ、種々の好蟻性類を仕留めるための遠征だったのだが、いろんな事がありすぎて何から書けばいいのかが分からない。

約二週間強の調査だった。数名の同行者とともに、フランス経由で気の遠くなる時間をかけて向かった先は、ケニアの首都ナイロビ。ナイロビは、とにかく治安の悪い場所として知られており、強盗殺人事件が日常茶飯事。最近も都市部の大学で銃撃戦が勃発するなど、極めて危険な街である。
一説では世界で二番か三番目に危険な都市とも称され、地球の歩き方などガイドブックを見ると、もう数行読んだだけで行く気が失せることしか書いてない。ケニア到着後、諸々あってその世紀末犯罪都市に二晩泊まることになった。

実際には、広い街の中でも本当にヤバい区画は限られており、そこに立ち入らない限りは即死ということは少ないらしい(皆無ではないのがポイント)。ナイロビ在住の面倒見役の人も、我々が泊まったエリアは安全だと言っていた。確かに、日中はいろんな国の人々が行きかう、普通の先進的な都市の様相だった。ナイロビは、アフリカの中では最も近代的な都市の一つなのだ。

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しかし、ここでいう安全と、我々日本人にとっての安全というのは、全く異なる概念である。周囲の建物全ての出入口を覆う堅牢な鉄柵、日没後に建物全ての出入口前に居座る屈強な用心棒達の姿が、それを如実に物語っていた。ホテルの内部にさえ、複数の鉄柵が設置されていた。
安全というエリアでも、日没後は露骨に通行人の数が減り、路上には用心棒ばかり目立つようになる。日付けをまたぐ深夜になれば、用心棒すら建物内に引っ込み、文字通りゴーストタウンと化す。

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街灯の薄明かりに照らされた通りは、ガラァーンとしている。マイケルジャクソンが、ゾンビを引き連れて影から出てきそうなレベル。マイケルは出なかったが、カーテンの隙間から覗くと時折、見るからにまともではなさそうな集団がやってきて、物を蹴ったり喚いたりしている。これが話に聞く世紀末都市。

怯えるように二夜を過ごし、翌朝早々にナイロビを離脱。8時間近く車に揺られ、田舎へ行く。

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