2509.jpgナガイボグモ。ケニアにて。

華奢な印象のクモで、アジアやアフリカの熱帯地域に広く見られる。網らしい網を張らず、樹幹にべたっと張り付いてじっとしつつ獲物を待つ。体の色彩は樹皮のそれとそっくりで、よく見ないと存在には気づき難い。

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2513.jpgこのクモの最大の特徴は、獲物の捕らえ方にある。樹幹を登って近寄ってきた獲物に対して、すさまじいスピードで飛びかかる。このとき、獲物の頭上をまたぎ越しながら、尻の細長いツノ状の糸いぼから帯状の幅広い糸束を投げつける。まるで歌舞伎役者のよう。これにより、獲物はその場に仮どめされて動けなくなる。
そしたら、すかさずクモは糸束を放ちつつ獲物の周りをグルグル走り回り出す。すさまじいスピードで、一秒間に獲物を4周くらいする。これを数十秒やられて、完全に動けなくなった獲物は、最後に咬まれてとどめを刺される。クモはがんじがらめになった獲物を引きはがし、定位置まで運んでから吸収する。
この糸束の雰囲気をどうにか出しつつ獲物捕獲の瞬間を撮影できないかと、現地滞在中さんざ試行錯誤した。結局、思い望んでいたような雰囲気には写せず、次回の課題。

この生物は、驚くことに日本でも南西諸島で広く見られる。しかし、その珍奇なるハンティング習性にも関わらず(そして、数多の虫マニアがさんざ入っている土地にも関わらず)、日本人でこのクモが獲物を今まさに狩っている瞬間を撮影した者は、ほとんどいないようである。画像検索しても一つも引っかかってこないから。

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以前チャレンジしましたが、コンデジでは速すぎて思い描いたような写真は全然撮れませんでした苦笑
ジーク|2016.07.28/13:03
あれ、メチャクソ速いですよね。何回シャッター切ってもなかなか写りません。
-|2016.07.28/19:56

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