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ハイイロゴケグモLatrodectus geometricusの巣。ケニアにて。

多分移入分布だろうが、アフリカにもいるとは知らなかった。カカメガの宿舎には至る所に見られ、よい暇つぶし相手となった。
窓枠など、ちょっとした隙間に不規則に糸を引き回した巣を構える。上部の奥まった所には、ロウト状の隠れ家を作ってそこに収まる。

日本でも近年あちこちに帰化している種。身なりは地味だが、セアカゴケグモの親戚筋にあたる猛毒グモだ。毒性はセアカより遥かに強いことが分かっている。しかし、性質は大人しく、すすんで出歩くような種でもないため、こちらが余計な事をしない限り別段害はない。マックロクロスケ同様、ニコニコ微笑んでいれば悪さはしない。
とはいえ、日本では特定外来生物に指定されているため、日本で見たら即殺すことが強く推奨される。

日本では上述の如く、法的に規制されている存在ゆえ、移動や飼育が禁じられており、家に連れ帰りじっくり観察することができない。よって、出先の海外で自分の宿泊施設内にこういうものがいてくれるのは、願っても無い絶好の観察機会。ねっとり舐め回すように視姦観察してやる。

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ゴケグモをはじめ、ヒメグモ科のクモの大多数種が張るこういう汚い網は、不規則網と呼ばれている。しかし、本当に不規則な訳ではなく、確固たる秩序のもと機能性を最重視したつくりになっている。
乱雑に引き回した上部から、数本の長い糸をまっすぐ地面に向けて張る。この糸は、接地部から上部1cm弱までの範囲にのみ、粘着性の強い雫が付いている。雫は等間隔に並んでおり、まるで数珠玉のよう。

地面を歩いてきた何も知らない虫が、たまたまこの糸に触れてしまうと、糸は虫をくっつけたまま接地部が切れ、その獲物は一瞬にして宙吊りにされる。すると、その振動を感知したクモが隠れ家から降りてきて、すぐさま糸を浴びせて仕留めてしまう。

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腹部腹面の、赤い砂時計模様が目立つ。

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