2613.jpg今回ケニアで見た様々な好蟻性類の、ごくごく片鱗の氷山の一角。ほぼ全て、生きた姿で撮影されるのが史上初の面々だ。皆々様の多大なるご支援が、俺を彼らと出会わせてくれた。しかし、その全貌を明かすのはまだ時期尚早である。

サスライアリ共生者、ヒゲブトオサムシ、オオキノコシロアリ共生者を中心に大きな成果があった。こんなものまでいるのか!と思うようなものも幾つか発見できた。反面、期待していたツムギアリが一匹も見つからなかったのは意外だった。また、アリ共生アカシアも全くなかった。ケニア自体にはあるらしいのだが、我々が出向いた調査地にピンポイントで生えてなかったらしい。
現地で、ナイロビの街すぐそばにそのアカシアが多産する場所があることを案内人から聞いた。だが、そこに行くことは出来なかった。ケニアの野外調査の規則で、あらかじめ調査許可申請書に書いた場所以外の場所に行って即興調査することは、許されていないのだ。後ろ髪引かれる思いで、ケニアをあとにした…とはいかなかった。




今だから書くが、帰国前日になって突然帰りの便の航空会社がストライキを決行することになり、飛行機が飛ばなくなってしまったのだ。
しかもそのスト決行の事実を、俺が当時利用した某代理店(仮にも国内最大手の一つ)が一切こちらに連絡してこなかったばかりか、別便手配すらしてくれず、大変な事に。ストに関する諸々の情報は、全て上記とは別会社の代理店を利用した同行者から聞いたもの。つまり、この同行者がもしいなかったら、俺は当日何も知らずに意気揚々と空港へ出向いて、その場でfxで有り金全部溶かす顔になっていた訳である。宿もなく、普通に建物内で強盗殺人銃撃乱射が起きるあの空港で。

俺らの知った事じゃねーからてめーでどうにかしろ(の意の丁寧な言い方)と代理店に言われ、ただでさえ危険なナイロビ市街地の一番ヤバい区画を同行者と右往左往して、現地の航空会社に直談判しに行く羽目になった。電話なんか通じない。境遇を同じくする皆が同時に航空会社にかけまくってるから。
結果、別便を取ることは出来たが、代理店が「俺らの知った事じゃねー云々」をこちらに知らせてくるのが余りに遅過ぎたせいで初動が遅れ、予約可能な直近の便がなんと二日後のしか残ってなかった。そのため、俺は世紀末都市にただ一人取り残され、一歩も宿から出られず、二日間瞑想するか同行者が残していった小説「殺し合う家族」を熟読して過ごす他なかった訳である。泣きっ面にファービー。

そんな生命の危機もあったが、好蟻性図鑑世界編を完成させるまでは殺されても死ねないため、三途の川の船頭をサスライアリ責めにして、隙をついて逃げ帰ってきた。よって、好蟻性図鑑世界編は近未来のうちに必ず完成します。

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