アブソリュートソー

2646.jpg夏前に、北欧(というほど全然北ではない)の町ギムレーに行った。勿論、アリ絡みの業務ゆえ。

知られていないが、実はヨーロッパは寒冷なイメージがあるにも関わらず、好蟻性類の種多様性が素晴らしい。下手な熱帯を凌駕するレベル。しかし、それらが発生するシーズンは概ね決まっており、3月末から4月半ばが一番よい。それを過ぎると途端に目に付く種数が減り、7月ともなればアリヅカコオロギ等いつでも見られるもの以外は殆ど何もいなくなってしまう。
そんな、副産物が何も期待できないつまらぬ時期に敢えて出向いたのは、ピンポイントで例外的にこの時期しか出現しない、高貴な好蟻性類がいるからだ。

それは華麗に宙を舞い、まるで猛禽のごとく上空からアリ目掛けて急降下して空中に攫うという。アリは攻撃を受ける際に特殊な術中にはまり、一切の抵抗の術を忘れて連れ去られる。こうした手段でアリと関わる好蟻性類は世界的に見てもかなり稀で、少なくともアジアではまず見られない。
この国のある場所に夏行けば確実にそいつに会えるらしいのだが、攻略は予想以上に難航することとなった。

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