夏のアルバムから。
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クロイワツクツクMeimuna kuroiwae。屋久島にて。

九州本土の大隅あたりからいるものの、基本的には南西諸島の生物。ツクツクボウシの仲間だが、本家のツクツクボウシほどリズミカルで軽快な鳴き方をしない。「ヴーーーーエ゛ッエ゛ヴーーーーエ゛ッエ゛ヴーーー・・」と、シャックリするように気だるく夏を唄う。こいつの合唱以上に、夏の沖縄の昼下がりを演出するBGMなどない。
小笠原にいる天然記念物オガサワラゼミは、苗木に混ざって人為的に沖縄から持ち込まれたクロイワツクツクだという説が昔あった。今日、あの議論は結局どう決着したのだろうか。

屋久島には本家ツクツクボウシも分布するが、ここの個体群は鳴き方がおかしい。本土の奴と違い、歌の末尾を「ウィーヨーシ、ウィーヨーシ」でしめず、ずっとツクツクボーシツクツクボーシを早口で言ってそのままジューーーで終わってしまう。ツクツクボウシは地域により鳴き方に方言があるらしく、台湾にいる、おそらく日本のツクツクボウシと同種だと思うが、それは歌の末尾になると突然声が裏返って首を絞められたようなものすごい鳴き方に変わる。台湾の森で最初にそれを聞いたとき、何が起きたのかと思わず同行の日本人と顔を見合わせてしまった。

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ツクツクボウシの方言
セミにも方言があるのですね♪
事前に知っておれば,ツクツクボウシの鳴き声も録音していたのに・・・
ちょっと残念です (^_^;;
Hiroshi Amano|2016.09.27/14:50
普段行き慣れない場所で聞くセミの声って、何かいいですよね^^
-|2016.09.27/19:51

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