2682.jpgワスレナグモCalommata signataのオスが、メスの巣を尋ねる。福岡にて。

職場の前の道路を昼間歩いていたら、妙に脚の長いクロオオアリが歩いているのを見つけた。よく見たら、それはアリではなくワスレナグモのオスであることがわかり、すぐに捕まえた。。翌日、その近くでまた別のオスを見つけた。これは職場の周りにメスが確実にいるなと思い、ある日の夜に芝生環境を中心に目視で探索を試みた。やや時間がかかったが、案の定思った通りの環境で一個巣を見つけることが出来た。
あらかじめ、最初見つけて確保しておいたオスを放してけしかけてみると、すぐにオスはメスの巣を認識して中へと侵入を試みた。オスは小刻みに前脚を使ってメスの顔を刺激しつつ、巣の入口の内壁に張ってある糸をまくって剥がすような動きをして見せた。もっとじっくり観察したかったが、突然の大雨と尋常でない数のヤブ蚊の猛攻に耐えかねて撤収した。あの職場の蚊の数は一体何なんだ。

思いも寄らぬ身近な場所にこのクモの生息を見つけて、嬉しい気分になった反面、陰鬱な気分になった。この職場はあと2-3年後には余所に移転し、その後この用地は広域に渡って完全に埋め立てられて更地にされる。よって、せっかく見つけたこの環境省の絶滅危惧種の産地も向こう2-3年で消滅することになる。
今の内に何匹かほじくり出して、ここから一番近い田園にでも放ってやろうかとも思ったが、そういうことはしても良いのだろうか。

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