2016/11/10|Category:脊椎動物

西日本を代表する小型サンショウウオ。全身地味だが、尾の背側だけ黄色いのが奴の自慢。よんどころない故にて山際の側溝にたまった土砂をほじくってたら、3匹ほど出てきた。夜間地表を這い回る中で落ちて、そのままそこで越冬に入っていたらしい。自力で上がれるかわからないので、拾い上げて近くの林に放った。まるでトカゲと遜色変わらぬスピードで、全員が瞬時にしてそこから走り去った。
サンショウウオやイモリは、カエルと違って手に吸盤がない。しかし凹凸面や、左右の足を踏ん張れる幅の隙間があれば、垂直な面もなんとか登れる。古くてヒビの入った側溝だったから、余計な手を貸さずとも自力で登れたかもしれない。
サンショウウオは、危険を感じると山椒に似た刺激臭を放つのが名の由来と聞いたことがある。しかし、今までどんな日本産小型種を手掴みにしても、そんな匂い出されたことがないのだが。