2811.jpg中信地域の裏山の有様。ほぼアカマツの純林だが、赤く見えるのは松枯れで枯死した部分。

10年ほど前まで、松本近辺の裏山には松枯れなどほとんど見かけなかった。あれだけ松ばかり生えているのに、よく松食い虫が入って来ないものだと、当時感心したものだった。恐らく、この頃は今ほど年間の平均気温が高くなかったせいで、松食い虫が育たなかったのかもしれない。それがここ5年くらいの間に、急速に松枯れが進行してきた。山のあちこちで、異常をきたした松の木の伐採が進んでいる。しかし、松枯れの勢いに作業が追いついていない状況で、これからもさらに被害が広がっていきそうである。
行きつけの裏山の一角に、毎日必ずムササビが森の奥へ飛び立つ際の中継足場に使っていた松の大木があった。その木のすぐ傍に、丸太を組んだアスレチックが置いてあり、これの天辺に座って夕方待っていれば、すぐ目の前にムササビが飛んできて着地するのを観察できて良かったのだが、この大木も切られてしまった。

ブラックバスにアライグマ、日本で問題を起こしている外来生物は数あれど、マツノザイセンチュウ以上に日本の自然環境・景観を全国規模で、完膚無きまでに踏みにじり尽くした奴など存在しないのではないか。マツノザイセンチュウそのものの働きはもとより、それを効率よく防除する手だてが現状松の木の伐採と薬剤空中散布くらいしかないことが、なお日本の自然を救いようもない状況に駆り立てている。
もし空中散布の歴史が日本になければ、フサヒゲサシガメの生息状況は今より遥かにマシな状況だったのかもしれない。

松枯れ、シカの増えすぎ、無秩序なメガソーラー建設、白鳥の餌付け・・・俺がちょっと席を外している間に、信州の自然の有様がどんどん見るに堪えない様になっていくのは、全くもって堪えられない。お願いだから、かの地をこれ以上里帰りしたくなくなる土地にしないでほしい。ならないでほしい。

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メガソーラー始まってますね。
一部仕事で関わるのでなんとも言えませんが複雑です。
トガイソーjr.|2017.02.03/12:30
帰る度に、あの空き地は今年も無事だろうかとおもって一喜一憂する感じになってます。
-|2017.02.03/23:05
なんと言っていいのか…。気持ちだけが空回りする状態です。私も、「あの空き地は無事だろうか」って思うのです。

ケロ|2017.02.05/00:39

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