3145.jpgアカシアVachellia drepanolobium。ケニアにて。

最初の目的地、マサイマラへ行く道すがら、道路際のサバンナに沢山生えていた。トゲだらけの低木で、うかつに群落へ突入すると着物がズタズタにされる。アフリカにはアカシアの仲間の木が沢山あって、どれもトゲだらけなのだが、その中でもこれは特筆すべきものである。

3146.jpg枝には、普通の千枚通しみたいなトゲのほか、著しく肥大して丸くなったトゲがいくつも実っている。この丸いトゲは中が中空で、その中にアリを養っているのだ。住んでいるのは3種で、内訳はシリアゲアリ2種とナガフシアリ1種(本当はもう一種シリアゲアリがいるらしいのだが、かなりイレギュラーなもの)。アリはいずれも攻撃的な種で、アカシアはこのアリどもをうろつかせておくことで他の動物に葉を喰われないようにしている。
いわゆる、世界各地の熱帯地方を中心に知られるアリ植物の一つ。アフリカで知られるアリ植物の中でも、特筆して有名なものがコレである。

3147.jpg丸いトゲには穴が一箇所開いており、ここからアリが出入りする。

3148.jpg中を切り開くと、カートン状の仕切りが形成されており、ここでアリどもが育児している。

東南アジアや南米のアリ植物では、タンパク質に富む栄養体という粒子をわざわざ分泌して、アリに餌として与えるものが少なくない。しかし、このアカシアは特にアリにそういうものは作って与えない。代わりに、枝の随所に花外蜜腺を用意しており、ここから出る蜜をアリに渡している。

不思議な木もあったものだ。

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あ!このアカシアの話はどこかで読んだことがあります。
丸いトゲに穴があるので風が吹けば笛のような音がするとか。
笛の音聞こえましたか。いま拝見するとかなり小さな穴なんですね。
けそみん|2017.10.15/13:36
あれが笛になるとは、さすがに知りませんでした。ただし、細いトゲは爪楊枝の代わりになります。同行者が使っていました。
-|2017.10.15/23:23

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