3105.jpgクロケブカゴミムシPeronomerus nigrinus。茨城にて。

湿地に特異的に出現するもの。似た種がいくつかいる中で一番の普通種らしいが、恥ずかしながらこの仲間のものは初めて見た。とはいえ、近年減ってきているとの噂も聞くが・・。欲を言えば、これより一回り大きめでもっと褐色味の強いアレだったらなお嬉しかったんだがな。

これが含まれるヨツボシゴミムシ亜科の面々は、いずれも湿地環境に生息する。しかしそれ以外の生態に関しては、この21世紀の世にもなってあまりよく分かっていないのが現状だ。野生下で何を食ってるのかさえ、はっきりしていない。ただ、かなり多湿な環境に限って見られること、体格の割に頭が異様に小さい(種により、棒のように細く変形している)ことから、おそらく水辺の巻貝を専門に襲っているのであろうと個人的に思っている。小さな頭を巻貝の殻口から突っ込み、中身を食い漁るのだろう。
今回、夜の水田脇でたまたまこの虫がサカマキガイを食っている場面に立ち会えた。襲うべくして襲っているのか、たまたま目の前に巻貝がいたから襲っただけなのかは知らないが、まさに予想していたまんまの光景が見られて、それ見たことかと思った。
※巻き方が異なるため、サカマキガイではなくモノアラガイのようです。hoao様、ありがとうございます。

ヨツボシゴミムシ亜科のゴミムシ類は、ネットで画像検索すればいくらでも生きた個体の写真が出てくる。しかし、それらはほぼ全て朽木内などで越冬中だったり、日中石下に隠れていたのを引っ張り出してプラケース内に放り込んだ個体の写真ばかり。夏季の活動期の夜間、本来夜行性であるこの仲間の本来あるべきさまを写したと思われる写真は、ほぼ皆無だ。何せ、これら虫の生息地たる湿地帯は、夏には草ぼうぼうになって地面を覆い尽くしてしまい、野外での観察などそうできなくなってしまうのだから。そんな面倒くさい虫の観察など、虫マニアだってそうそうやりたがらないわけである。
クロケブカゴミムシは別段珍しい種ではないし、見つけたからといって何の自慢にもならない。しかし、俺はそれが野外で本来あるべき姿を、ちゃんとこの目で見てやったのだ。そう思うだけで、勝った気になれる。

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サカマキガイ?
右巻きのように見えますが…?
hoao|2017.09.10/02:03
確かによく見たら右巻きでしたね!ご指摘ありがとうございます。
-|2017.09.10/07:39
よかったです。ただ、断定はできませんが、右巻きでこのフォルムだと、モノアラガイではなくオカモノアラガイの類のように思えます。陸生の貝なので、そのほうが自然かと。
hoao|2017.09.10/10:36

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