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オビマルツノゼミGargara katoi。ツノゼミだけど角はない。今の時期、日本の山野で続々と成虫に羽化している。図鑑には数少ない種類としばしば書いてあるが、群生しないだけで実際にはかなり多い種だと思う。むしろ、文献上では普通種のように見なされるただのマルツノゼミGargara genistaeのほうが明らかに近年珍しい。また、図鑑にはフジに付くと書いてあるが、クヌギやコナラにも割と居る。

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幼虫。大抵はアリが集まるがこれはたまたまフリー。ネット上では、本種の幼虫写真が高頻度でトビイロツノゼミMachaerotypus sibiricusと勘違いされて掲載されており、大手出版社の出す図鑑でさえも間違えることがある。オビマルは夏に成虫が羽化し、秋には産卵を終えて成虫は死に絶える。トビイロは逆に秋に成虫が羽化し、成虫で越冬する。原則、夏前に幼虫なのがオビマル、夏後に幼虫なのがトビイロで、両種は同時期に幼虫が存在しない。
長野にて。

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名前違いについて
かの昆虫写真家海野氏のページでこの幼虫がトビイロツノゼミと間違って紹介されてたんで、この幼虫をみつけた別の人がたぶんそれを参考にまたそう紹介してしまって、それが連鎖していったんではないか、とぼくは見ています。そのページにはコメント欄みたいなものがなかったので指摘せずじまいでいました。
大手出版社のっていうのは、成虫写真がちがってるやつですかね?
確かに白粉分泌以前のオビマルツノゼミ♀も鳶色って言っても良い体色だものね。

ぼくの経験では、この種はあっちこっちにやたらいるわけではないけど、いるときはゴソッと群生していますよー。
ちく|2012.06.18/23:04
影響力の多いブログで情報が発信されると、すぐに広まってしまうんですね。ちょっと前に出版社からの問い合わせがあったので、いずれアレの方は直ると思われます。
白い粉をふくのはメスでしたか。あれはとても美しいですよね。これに似ているらしいイボタマルという種類との関係が気になります。
richoo|2012.06.19/17:38

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