ミクロウエスタン村

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マダラアブラバチPauesia japonica。初夏にクリの木の枝に大発生するクリオオアブラムシに寄生する。アブラバチ類は小型種が多いが、大型アブラムシに寄生する本種はかなりの大型種(といっても5ミリ程度)。クリオオアブラムシのコロニーはアリがしばしば守っているが、このハチはアリに対して特に対策を持たない。だから、アリの守りの手が及んでいないコロニーだけを狙って襲う。

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ホールドアップ!手を挙げろ。

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別のハチも姿を現した。これは寄生性のタマバチ類で、たぶんキジラミタマバチ科Charipidae sp.。これも次々にアブラムシに産卵管を刺していくが、こいつはアブラムシそのものでなくアブラムシ体内に既に生み付けられて育っているマダラアブラバチの幼虫に寄生する。だから、このハチは寄生するアブラムシを慎重に吟味して産卵に取りかかねばならない。このように寄生虫に別の寄生虫が寄生するのを二次寄生と呼ぶ。

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アブラバチは標的アブラムシの横から腹を伸ばして産卵するが、タマバチはアブラムシの背に乗って産卵する。産卵管を突き刺されるのは痛いのか、アブラムシはバタバタ脚を動かして背中のハチを蹴落とそうとする。それを振り落とされまいとしがみつく姿はロデオガールさながら。

アブラムシを直接攻撃するアブラバチと、それを攻撃するタマバチ。どちらも最後にはアブラムシを殺して食い破り、外へ出てくる。どちらが勝っても、アブラムシに未来はない。
長野にて。

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ミクロでよかったァ~
船内の孵卵室で孵った黒々としたエイリアン!かと・・
「アブラバチ」VS「クリオオアブラムシ」
「なになに?え~ッ!」腰が引け触覚も垂れぎみな「アブラムシ」精確無比な「カウガール」は無慈悲なじゃじゃ馬、

「オオアブラムシ」茄子で作る精霊牛〈馬)の様、
翅の無い不細工な「害虫」に二次寄生する「タマバチ」も
結果としては台無しにする「害虫」なのか、
それにしても「ハチ」の針を刺す技は・・
「ハチ」は何処からきたのか?何て想えます。
瓜豆|2012.06.21/16:16
アブラバチが攻撃する際の、尻を曲げて前に突き出す体勢は、よく腰を痛めないものだと感心してしまいます。でも、こんなエイリアン達が頑張っているからこそ、人間にとっての害虫が大発生せずに済んでいるんでしょうね。感謝。
richoo|2012.06.21/17:45

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