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ねるお

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ヒグラシTanna japonensis。兵庫にて。

夏の夕暮れを涼しげに演出する名演奏家。しかし、こいつの声は遠方から聞くに限る。日本のセミの中でも殊更に腹の中がスカスカで、音が共鳴しやすいのか、ヒグラシの声は恐ろしくバカでかい。至近で聞くと、耳の鼓膜をやられそうなくらい。
幼い頃、ヒグラシを捕まえて日の光にスカスカの腹内を透かして見たことがあった。その時、その生きたヒグラシの腹内に白い大きなウジムシが何匹もはいずり回るのが見えて、驚いてセミごと投げ捨てた。それからだいぶ経って、ヒグラシの体内に寄生する珍しいニクバエがいることを知った。以後、もう一度あのウジ入りヒグラシを見たくて探しているが、かつて投げ捨てられたことを根に持っているのか、今なお再会してくれない。

ヒグラシの声は、慣習的に「カナカナカナ」と表記されるのが普通で、昆虫図鑑にもそう書いてある。しかし、全ての日本国民達は本当にあの声をカナカナなんて聞いてるのだろうか。キキキキキキとしか聞こえんのだが。

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はじめまして。
信濃の国のド田舎の農学部で大学院生をしているものです。
いつもブログを楽しく拝見しております。

先日、キャンパス内でヒグラシを観察していた時のこと、お腹の中にウジムシが蠢いているのに気づき驚きました。探すと同じような個体がけっこう見つかり、これまで気づかなかっただけかと思ったのですが、珍しいものなのでしょうか。

ちょうどタイムリーな記事だったので思わずコメントしてしまいました。
小さな生き物たちの多様な生き方にはいつも驚かされます。
よろねん|2018.08.24/21:50
どうもです。
ウジ入りヒグラシが多数見られたとは羨ましいですね。このウジの正体と思われるヒグラシヤチニクバエは、個体数自体は多いのかもしれませんが、注目されにくい種なのとそもそも発見困難(特に成虫)なため、一般に希少なものと見なされているようです。
もし、ウジを成虫まで飼育して羽化させることができたなら、記録として然るべき所に報告の価値があるものと思います。
-|2018.08.25/11:25

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