2019/07/13|Category:甲

触角を振りかざして仲間の存在を察知する。見られる場所が世間一般でいう「ホタルの生息環境」でないこと、風貌がホタルっぽくないこと、何より光らないことにより、人目に触れてもまずホタルの仲間と思って貰えない不憫な生き物。
しかし、これの仲間でこれよりまだ小さくて有り難みのない風貌をしたコクロオバボタルが、生息地周辺での道路開発に一定の配慮をさせた先例があるのを鑑みれば、とりあえず「ホタルである」という事実は小虫にとって生存に有利に働くのだと思われる。だから、この種もこの先何らかの理由で絶滅危惧種になったとしても、きっと誰がしかの人間が保護活動をしてくれるはずだ。