歩く鳥獣保護法違反

IMG_7695.jpgアギトアリOdontomachus sp.。極度に捕食生活に特化した有名な肉食アリの仲間。顎を大きく開いた状態で固定し、まるで地雷探知機のように頭を左右に振りながら歩く。開いた顎の間には細いフィラメントが突き出していて、これに餌が触ると反射的に顎が閉まる。顎の閉まるスピードは恐ろしく高速で、そのスピードを生み出す筋肉は頭部の中に収まっている。一説では、このアリの顎を動かす筋肉は地球上あらゆる生物のもつ筋肉の中で一番の瞬発性をもつとか。ちなみに、仮面ライダーアギトはアギトアリとは何の関係もない。
動物の足を挟んで捕獲するトラバサミという罠があるが、それによく似た構造の顎で獲物を狩るこのようなアリをトラップジョーアントと呼ぶ。

IMG_6519.jpgヒメアギトアリAnochetus sp.。小型のアリで、すっとぼけたような面をしている。しかし、小動物にとっては凶悪なモンスター。アギトアリと同じ方法で獲物を狩る。

IMG_6784.jpgハンミョウアリMyrmoteras sp.。東南アジアのアリの中でも、一二を争う奇怪な怪獣。アギト・ヒメアギトのように、変な姿の肉食アリは大抵ハリアリ亜科の種類と相場が決まっているが、これはアリとしては最も標準的でなじみ深い姿をしたヤマアリ亜科。

IMG_6776.jpgグワッと顎を180度以上開いて獲物を探す。本来どんな顔をした生物なのか全く分からない。アギトアリと同じく、口元から生えたフィラメントに獲物が触ると顎が閉じる。

IMG_6792.jpgトビムシが捕まった。獲物は気付いたときには既に凶悪な大顎の間に刺し貫かれている。この後、顎を交差させてトビムシの胴体を完全に磨り潰す。文字通り八つ裂き。

マレーシアに初めて行って、ジャングルでこのアリを見たときには泣くほど感激した。しかし、その後かの国ではさほど大騒ぎするほど珍しいものではない事を知る。

マレーにて。

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