2012/08/27|Category:海外・東南アジア

東南アジアの森で石を起こしてアリの巣を探すと、しばしばこのゴキブリが巣部屋にみつかる。ホラアナゴキブリの仲間は、古くからアリやシロアリの巣から得られることが知られている。でも、アリの気配がないただの石の下でもかなり見つかるし、アリなしの状況下でも長期生存可能のようで、これらを好蟻性と言っていいものかよくわからない。
このゴキブリは飼育下では虫の死骸をよく食べるため、野外でもそうした物を摂取しているものと予想される。また、このゴキブリは動作が恐ろしく素早く、アリの巣内にいてもたぶんアリに捕まって殺されることは殆どないだろう。元々地中の空隙に住んでいたものが歩きまわるうちにたまたまアリの坑道に出てしまい、餌があって追い出されることがないのでそのまま居着いているという雰囲気である。
マレーにて。