IMG_0027.jpgハリナシバチMeliponinae sp.の巣。巣口から、1メートル弱くらいの筒状の構造物が伸びる。最初、タケか何かが木の根本に引っかかっているのかと思った。これは蜂が木のヤニなどを集めて作ったもので、蜂の種類によって形が異なる。7年前くらいに見つけた巣だが、今も存続している。

IMG_0117.jpg多少壊しても、すぐに蜂が元通りに直してしまう。

ハリナシバチは旧世界と新世界の熱帯域に広く分布するミツバチの親戚筋で、名前の通り毒バリがない。一見無防備な感じだが、彼らは必ず巣を大木の洞や巨大な石垣の隙間など、物理的に破壊困難な場所に営巣するので、大形動物に巣を脅かされることは原則ない。むしろ、巣内の蜜や幼虫をねらって侵入を試みる小さなアリなどが彼らにとっての脅威となる。

恐らく彼らが巣口に取り付けるヤニ筒は、アリを遠ざける成分が含まれた「アリ返し」として働いているのかも知れない。もしそれでも侵入を試みる敵がいれば、巣の中から物凄く粘着性の強いヤニを持ってきて巣の周りにぬったくり、トラップしてしまう。ジャングルでハリナシバチほどヤニを上手く生活の道具に使う生物はいないだろう。その一方で、ハリナシバチの巣内には彼らのヤニをもろともせずこれに居候する特殊な甲虫類が若干知られている。

マレーにて。

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うわー・・・
あまりにも不思議な世界で
クラクラします。
知らないことばかり。
ただただ見せてくださってありがとうございます。
もりかめ|2012.09.06/17:59
ありがとうございます。喜んで頂けると、こちらもお見せする甲斐があります。
richoo|2012.09.06/18:26

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