Gigas May Cry

IMG_4061.jpg東南アジアの密林に、ギガスオオアリ(オニオオアリ、モリオオアリ)Camponotus gigasというアリがいる。アジア最大級のこのアリは、ワーカーでさえ3センチクラスの超巨大アリで、初めて見たときのインパクトは計り知れない。森の地面を歩けばたった1匹でもガサガサと大きな音がする。大木の根元に、深い巣穴を掘って住んでいる。

IMG_2123.jpg雑食性だが大形ゆえに顎の力がすさまじく、人間の皮膚など簡単に咬み破ってしまう。巣を破壊しようとすればわらわらと地面から巨大アリが湧いて出て、手当たり次第に噛みついてくる。それに加えて、傷口になすりこんでくる蟻酸も大量かつ強力。1匹でも攻撃を受ければ消沈するため、このアリには容易に手を出せない。
まさに向かうところ敵無しに思えるこの巨大アリだが、このアリの生態には一つ不可解な点がある。昼間外を出歩くことがほとんどなく、夜にならないと姿を見せないのだ。まるで、何かに怯えるが如くである。

このアリが夜しか表に出てこないのには、幾つか理由があると思う(他種アリとの餌の競合など)。その中でも俺が一番の原因と考えているのは、天敵の存在である。このアリにはスペシャリストの天敵がおり、それが活発に活動する日中にアリ達はその襲撃を恐れて表を出歩けないのである。アリの中には、スペシャリスト捕食者の襲撃を避けるためにその捕食者の主要活動時間帯を避けて行動する種が他にもいくつか存在する。
最強の巨大アリすら外出を嫌がる程の天敵とは、どんな猛者なのだろうか。

続く。

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-|2015.08.14/11:59
詳細データはいま手元にないながら、10月だったことは覚えています。
-|2015.08.14/23:20

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