人の一生は重き荷を背負い

IMG_4945.jpgアリを専門に食うサシガメ一種Inara sp.。日本のクビアカサシガメReduvius humeralisに近縁(エンピコ様、ありがとうございます)。
ある種のカタアリDolichoderus sp.だけを襲い、中身を吸い尽くした後でその死骸を背負う奇習がある。吸い終わった獲物を、腹の下側に滑り込ますように前脚・中脚・後脚へと渡していく。そして左右の後脚で挟みながら粘着性の排泄物らしきものをなすりつけ、すぐに器用に背面に持ち上げてくっつけるという芸当を行う。

その瞬間を撮影しようと捕食中の個体を張っていたが、もうこれ以上背負えないらしい。吸い終わった獲物を、まるでデコピンのようにはじき飛ばしてしまった。

日本では、ハリサシガメAcanthaspis cincticrusが同じような習性を持っている。しかし、こちらの種はアリを背負うだけでなく全身に土くれも纏う。いずれにしても、こうしたサシガメ類がアリを背負うのは幼虫期に限られる。

マレーにて。

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なんで成虫になったとたんに死骸を背負うのやめちゃうんだろう不思議

性成熟によって行動が変わるのか、翅には死骸がくっつかないのか
うつ|2012.10.14/20:57
成虫になると、飛ぶことの出来る翅が生えるため、飛行を妨げないために背負わなくなるんじゃないかと考えています。成虫を飼育してみましたが、背負う行動自体を行わなくなってしまうようでした。

また、幼虫期は力が弱いため、アリに後ろから反撃されるのを防ぐ盾の役割もあるのだと考える人もいるようです。
richoo|2012.10.27/13:41

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