羊頭掲げた狗肉売り

IMG_2966.jpgケンランカマキリ科らしい一種Metallyticidae sp.。ボルネオにて。

東南アジアに広く分布するこの仲間のカマキリは、世界で最も美しいカマキリとして有名である。まるでタマムシのようにメタリックな青や緑に輝く種が知られており、生体は飼育マニアの間でも結構いいお値段で売買されているようだ。
だが、それはマレー半島やスマトラなどに分布する種の話。ボルネオに生息するケンランカマキリは、全くもって地味な出で立ち。どこにもメタリック要素はない。看板に偽りありすぎ。

IMG_2970.jpg「うるせぇな。お前らが勝手に俺の仲間見て勝手に名前つけただけだろ!」

ボルネオの調査地の森では、樹皮が大きくめくれるような大木でよく見かけた。扁平な体型を生かして、樹皮の下に隠れている。行動はゴキブリのように素早く、恐らく自然状態では時々樹幹を歩いてくるアリを獲っているものと予想している。樹幹に住む動きの素早いカマキリは、アリが好物である。
マレー半島の方にいる肝心の絢爛な種類のケンランカマキリは、散々足を運んでいる割に全く見たことがない。いつか見たい。













おまけ。
IMG_2233.jpg
まさかオランウータンが住む密林の島ボルネオにまで、こんな文化が侵入していたとは。ウォーレス線を超えるのも時間の問題か。いやもう既に超えているかもしれない。しかもこれ日本じゃ見ないキャラだ。新種発見。

トラックバック

http://sangetuki.blog.fc2.com/tb.php/498-c4257bf2

まるでレリーフのような
ボルネオ島の記念硬貨のデザインにでもしたらマニアが飛び付きそうですね。

銅の様な渋い輝きを放つのは、撮り方でそうなるからでしょうか。
絢爛豪華な種類より、こちらの方が好みの人もいると思います。

この写真だからではないと思いますが、カマキリの鎌の鋸の刃の様な棘は
いくらか外側に開いているのですね。
こうやって見せていただくのも小松さんの写真らしさだと思います。

小松さんの写真には、普通に生きていれば一生見ることもない生きものの姿を
見た驚きがありますが、時々この異形の生き物たちの中に人間の
生まれ変わった姿を感じるのは私ばかりでしょうか。

これなんか特にそう。
http://blog-imgs-55-origin.fc2.com/s/a/n/sangetuki/IMG_025.jpg
某なにがし|2012.11.21/21:56
地味ながら、かっこいいカマキリです。でも、やっぱり本家の綺麗なやつにも出会いたいです。

こういう研究の本筋とは直接関係ない生き物は、あくまでついでに撮影しているものですが、それでも見つけるとつい見入ってしまいます。
世の中にはまだまだ不思議な生き物がいるということを人々に知ってもらうことは、自然のことについてもっと考えてもらうきっかけになると思って、惰性ながら続けています。
-|2012.11.22/08:07
Ulu Gombak でも本家の住まう木を2本見つけました。
どちらもめくれた樹皮付きの大きな立枯れ。
宿舎から上の車道に橋のかかっているところからちょっと林道を入ったところです。
何度かその木の横を通ったことがあるはず…じゃないのかなあ…。
Befu|2013.01.02/00:58
ありがとうございます。恐らく、一度行ったことがある場所の様な気がします。
その時は見つけられませんでしたが、あの近辺は標高を稼ぐとかなり虫の種類相が変わりますので、いる場所には沢山いるのかもしれませんね。次回はきっと見つけます!
-|2013.01.02/08:43

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する