お得意先

IMG_4135.jpgアシナガキアリAnoplolepis gracilipes。まるで飴細工のような繊細で美しいアリ。蜜を腹に溜め込んで膨れている個体は特に美しいと思う。世界中の熱帯地域に分布するこのアリは、しかし著名な害虫である。

放浪種と呼ばれるこのアリは、元々アフリカにいたという説とアジアにいたという説があるが、それが人為的な物資の移送に伴って世界中に分布を拡大したのである。繁殖力の強さ、ほかの生物に対する排他的な性質から、侵略的外来種として警戒されている。既にクリスマス島のように、このアリの侵入によって生態系に壊滅的な打撃を受けた地域も出始めている。
農作物の害虫であるアブラムシやカイガラムシを甘露目的で守る性質も強く、結果としてこのアリ自体が農作物の害虫として作用する場合もある。生態系だけでなく人間の経済活動にも影響を及ぼす、油断ならない害虫アリ。

そんな害虫アリたるアシナガキアリだが、少なくとも俺にとっては、世界中どこに行っても手堅くアリヅカコオロギだけは採らせてくれる、大事な営業相手。いつもこいつのおかげで、海外遠征から手ぶらで帰らずに済んでいる。別名「ボウズ逃れ」。

マレーにて。

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