IMG_662.jpgムモンアカシジミShirozua jonasi卵。夏に母蝶の産卵現場を押さえておいたか否かで、発見効率に雲泥の差がでる類のもの。夏にクサアリ亜属Dendrolasiusの行列が通っていた樹幹に産み付けられた卵は、翌年の春まで眠り続ける。見た目は卵の状態ではあるが、ゼフィルスの仲間は卵内部ですでに幼虫の体が出来上がった状態で越冬しているらしい。
※調べたところ、通常のミドリシジミ類はそうらしいのだが、ムモンアカは例外的に卵内に幼虫がまだ出来上がってない状態で越冬するようだ。


IMG_777.jpg発生木の幹を探せば、いくらでも卵が見つかる。しかし、その多くは土手っ腹に大穴が開いた状態のもの。産卵されてまもなく、寄生蜂にやられて殺されたのだ。ちゃんと幼虫が孵化した卵なら、必ず卵のてっぺんに穴があく。ムモンアカシジミは、孵化後は強固にアリに防衛されるため、殆ど死ぬことはない。反面、アリから特に守られない卵の時期、寄生蜂による死亡率はおぞましく高い。健常な卵の方が明らかに少ない。好蟻性昆虫も、決して楽して生きていない。

長野にて。

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