グラップラー猿

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ブタオザルMacaca nemestrina。東南アジアでは、郊外の道端で見かける。大抵はカニクイザルの群れに混ざっている状態で見ることが多い。かなり大型で恰幅がいい。
普通は人が来るとすぐ逃げるが、時々手負いの奴がいて、そういうのはこっちに向かってくるので危険。狂犬病はもとより、東南アジアの猿にはBウイルスというやばい病気を持つものがいるため、油断ならない。猿でも犬でもネズミでも、外国の獣は例外なく全て危険である。

マレーシアの大学演習林脇に原住民の村があり、そこで昔から一頭の大きなブタオザルが飼われている。骨と皮みたいに痩せこけており、庭先に短い鎖で繋がれて、日がな一日何もできずにぼーっと彼方を見つめ続けている。しかし、飼い主以外の人間が下手に近づくと、途端に本性を現して猛然と襲いかかってくるらしい。丸腰では確実に人間のほうが殺されるに違いないので、鎖の長さより内側には絶対に寄れない。俺は「夜叉猿」と呼んでいる。

マレーにて。

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