77.jpgハシブトガラスCorvus macrorhynchos

先週末に都内に用事があって出かけた折、都市部の緑地公園までわざわざこれを見に行った。クソ田舎の地元ではハシボソガラスばかりで、全然(でもないが)ハシブトが見られないのである。しかも、中途半端な田舎のカラスは人間に見慣れないものを向けられると、危険なことをされると思ってすぐ逃げてしまう。だから、カメラを向けることをなかなか許してくれず、撮影が非常に難しい。
都市公園で見られるカラスは、カメラを向けてもさほど嫌がらない個体が多い。そして、近づいてもすぐには逃げない場合が多いため、じっくり観察できる。身近に見られる鳥類で一番大きく、恐竜らしさが堪能できるカラスは、幼い頃から大好きな鳥である。カラスの大群が公園の一角に群れていると、俺は喜び勇んで突撃したものだった。今でもそうする。
もし生きたカラスの群れを、骨だけ透視して見ることができたなら、その光景はきっとジュラシックパークに出てくる「常に群れで行動してて、小さいけど凶暴なアレ」そっくりに違いない。

79.jpg黒目がちで円らな瞳が可愛い。しばしば、ホラー漫画では目が赤や黄色の凶悪な目つきのカラスが出てくるが、どういう思考をすればカラスに対してそういうデフォルメをしようと思えるのかが全く理解できない。鳩のほうがよほど凶悪な目つきをしている。
ハシブトガラスは、ハシボソに比べて額が出っ張っているように見える。正面から見ると、何となくゴリラに似た雰囲気がある。

80.jpgシャッターを切った瞬間に瞬きしてしまい、珍奇な顔に写った。どんな美人女優やらアイドルだって、瞬きした瞬間はへんな顔である。
何より羽の色が綺麗。ハシブトガラスは黒い鳥ではなく、紫の鳥である。薄曇りの明るい日に見ると、一番美しいと思う。園内の他の何も見ず、ただカラスだけを見ているうちに一時間経ってしまった。時間泥棒め。



しかし都内の公園というのは、カラスを見るには最適だが好蟻性昆虫を探すには最低な場所だ。昨今の都市公園はどこでもそうだが、道端の石をあまりに片付けすぎており、ひっくり返せるものが何もない(なぜか、西日本ほどその傾向が強いように思う)。地面に半分埋まった物体の裏にできたアリの巣から好蟻性昆虫を探す方式を、幼い頃からずっととり続けてきた俺にとっては、ひっくり返せるものがない場所ではできる仕事が何もない。
おかげで、本来なら目をつぶっても採れるようなアリノストビムシ、オカメワラジムシすら発見できなかった。
通り道ならいざ知らず、およそ人の立ち入らないような場所まで小奇麗にそういう物が片付けられているのには閉口する。朽木だとシロアリ等の害虫発生の温床になるから片づけるというのも分かるが(俺としてはそれすら残して欲しいが)、せめて石くらい、人の来ない場所に置いてあったっていいだろうに。

最近の日本は、自然を荒らしていい場所といけない場所の区分けが極端すぎる。守る箇所ばかり人を追い出して過剰なまでに守り、それ以外の箇所は全て建物か駐車場か観光施設にしてしまうイメージ。

トラックバック

http://sangetuki.blog.fc2.com/tb.php/602-f849c1a2

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する