164.jpgカタビロアメンボ一種Rhagovelia sp.。沼の水面に住む微少な肉食カメムシで、落ちてきた虫にピラニアのごとく集団で襲いかかる。東南アジア某所にて。

夜間、水たまりをヘッドライトで照らしてうつむいていたら、カゲロウが飛来してヘッドライトに衝突し、水に落ちた。カゲロウが暴れると、周囲のウォーターレタスに隠れていたピラニアどもがわらわら集まってきた。ミズカメムシMesovelia sp.までやってきた。最初はゆっくり歩み寄るが、手前まで来ると一気にダッシュして飛びつき、口吻を突き刺して毒を注射する。四方八方から毒矢を打ち込まれて、カゲロウはすぐ動かなくなった。


幼い頃、妙な正義感から身の回りで困っている生き物は何でもかんでも助けねば気が済まなかった時期があった。ちょうどその頃、小学生だった俺の姉が学校のプール脇で弱っていたツバメの雛を助けたとかで、学校の朝礼で激励されるということがあったため、それに触発されたのもあると思う。当時、水田が家の周囲に広がっていたこともあり、よく虫が水面に落ちて溺れているのを見たため、そういう虫は片っ端から掬って陸に揚げてやり、いいことをしたと一人で悦に浸っていた。
しかし、やがて自分が善意でしていたその虫助けが、田んぼの水面に住む数多の肉食昆虫たちから餌を奪い取る行為に過ぎないことに気づいた。自然の成り行きに人間が手を出すことの虚しさを覚えた。以来、あからさまに人為が絡んだケースでない限り、瀕死の野生生物全般を助けなくなった。

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