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マダラサソリIsometrus maculatus。タイにて。

夜、ジャングルの宿舎の離れにあるシャワー小屋で水浴びをしていたら、背後の壁の隙間にいた。しかし、見た目ほど脅威たりえる存在ではない。
昔の文学的表現に「毒蛇悪蠍の潜む密林」などという言葉があるが、少なくとも東南アジアのジャングルにいるサソリで、毒性が問題になるような種類は聞いたことがない(ただし、弱毒種であっても毒の効き方には個人差がある)。毒蛇ではいくつか危険な種がいるが、それでも個体数が少ないものばかりなので実際に遭遇することなどまずない。
キングコブラなど、俺はむしろ見たくて探している程だが、これまで通算何日間過ごしたか分からない東南アジアでの生活の中で、一度たりとも出会えた試しがない。キングコブラは、どこの分布域でも生息環境の悪化と過剰な駆除によって減る一方である。そもそも、熱帯のジャングルではヘビという動物自体の生息密度があまりにも低い。日本の野山の方が、明らかにヘビに出会う機会は多い。

遭遇頻度と危険性の双方を考慮すれば、熱帯のジャングルで本当に警戒せねばならない危険生物は、蚊と犬と、そしてヒト。

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