花はだ詐欺

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ナリヤラン属の一種か、ナリヤランそのものArundina sp.。マレーにて。

日本の希少種、世界の雑草。東南アジア諸国では少し標高を稼げば、道路脇の草むらにうっとうしいほど生えている。でも、やはり花は美しい。

この花は、これだけ豪勢な装いをしておきながら蜜がまったくないらしい。大形のハチなどが、見た目の派手さにだまされてこの花にやってくる。そして中を覗くが何もないので、ハチは捨てぜりふを吐きながらどこかへ飛び去る。だが、その頃にはハチはしっかりと花粉を背中に付けられている。時間が経てばハチはこの花に蜜がないことを忘れ、別の場所でこの花を見つけたらうっかり訪れてしまい、結果として背中の花粉を渡すことになる。
一切の報酬を虫に与えず、ただ働きさせる魔性の花。ランの仲間には、こういう意地汚い手口を持つものがとても多い。

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いっち媚(うつくし)い、花々の極致、
媚態の極りをもって虫ども、人どもを惑わす草・・
瓜豆|2013.05.15/16:52
ムシだけでなく、人間もまた花に魅了された奴隷なのかもしれませんね。
richoo|2013.05.15/18:26

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