かんかんのう
2013/08/03|Category:双

成虫は夏に発生するが、行動生態的な情報はほぼない。成虫の発生時期がとても短いそうで、それが容易に発見できない理由の一つと思われる。たまゆらの名のゆかりだ。
さらに、幼虫がどこでどうやって育つのかが分かっていない。近縁属の生態から察するに、おそらく土壌中か水中で他の虫を捕食している。

なお、「らくだ写真」というのは俺の造語で、「野外で死んでいた生き物の脚を動かしてずらし、生きているような姿にして撮影した死に物写真」のこと。古典落語「らくだ」の中で、死んだ男の体を後ろから羽交い締めにして、手足を動かして踊らせるシーンがあるところからとっている。
動物・植物の別なく、生き物の和名はしばしばセンスに欠けるものが多い。その中で「たまゆら」という美しい言葉を、よりによって一般にはなかなか日の目を見ないハエの仲間に付けた先人の英断をたたえたい。
本州中部にて。間違いなく都道府県レベルで初記録の場所。
なお、本日から海外へ小遠征。