村ー人朝

394.jpgムカシハナバチ。同定資料がないので種名は分からないが、発生地域と時期から推測してババムカシColletes babai?のように思える。古くは「みつばちもどき」と呼ばれたが、本当のミツバチとはかなり縁遠い。神社の境内の地面に、たくさんの個体が巣穴を掘っていた。

現在のところ、幼虫期に花蜜を食すハナバチ類は、元々は肉食性の狩人蜂であるアナバチ類の一群から派生したグループと考えられているらしい。ムカシハナバチ科は、そんなハナバチ類としては一番原始的な特徴を保持している仲間とされる。種類によってはまだ狩人蜂だった頃の面影が残っており、ハナバチ類にとって花粉集めに重要な「花粉かご」を脚に持たない種もいる。そうした種は脚に花粉を付けることができないので、花粉を蜜ごと飲み込んで胃袋に蓄え運ぶという、強引な手段を使う。

393.jpg飛んでいる所を撮りたかったがとても難しく、そこそこでやめた。巣の出入りは稲妻のように素早く、巣穴の前で一切ホバリングをしない。

395.jpg集団営巣の状況。噴火口のように周囲に土砂を盛った巣穴を掘る。単独性のハチなので、一個の巣穴が一匹のハチの巣。だから、沢山の巣穴があっても、それらハチ同士は仲間ではない。この立地が偶然営巣に適しているため、多数の個体がたまたま集まってしまっただけである。
お隣同士ではあっても友達同士ではない。賑やかなのにどこか冷たい、ハチの村。

静岡にて。

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