有りっ丈の

アリに寄生する冬虫夏草の一種、アリタケ。バッカクキン科に含まれるCordycepsなど、いくつかの分類群に含まれる菌類の中には、生きたアリを苗床に育つものがいる。彼らは生きたアリに知らないうちに感染し、呪うがごとく殺し、遂にはその姿を現す。
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オオアリ属Camponotus sp.に取り憑いたアリタケ。この手のアリタケにやられたアリは、例外なく自分が止まっている枝葉をしっかり咬んだ状態で事切れている。
アリタケは、アリの生前時に感染する。感染に成功した菌は、アリの神経系に作用してその行動を操るらしい。そして、胞子を飛ばしやすい風通しの良い草木の上までアリを歩かせ誘導すると、キノコが十分成長するまでアリが地面に落ちないようにしっかりと枝葉に噛みつかせてから、死ぬように仕向ける。
菌類による、こうした寄主操作に関する研究は、どこまで進んでいるのだろうか。ペルーにて。

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じめじめした石下で、沢山のオオアリがアリタケに感染して死んでいた。誰かが胞子を持ち帰ってしまい、コロニーごと全滅させられたのだろう。ペルーにて。

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オソレアリDinoponera sp.に寄生したアリタケ。オソレアリは体長3-4センチ、強力な毒バリを持つ大型種。小型脊椎動物すら単身で倒す、名実ともに恐ろしいアリ。でも、見えない敵には勝てなかった。ペルーにて。

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オオアリの両肩から生えた、奇怪なアリタケ。まるでガンキャノン。首の後ろから細いのが出るタイプのアリタケは、アジアでもよく見かける。しかし、この手のものは未だアジアで見たことがない。ペルーにて。

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