仕事が済んだら仕事だぜ

439.jpgヤドリベッコウIrenangelus pernix。全身真っ黒かどぎつい黄色の種が多いベッコウバチの仲間にあって、薄いオレンジ色をした本種は、遠目にはヒメバチの一種に見える。でも、中胸側板をつっきる斜めの縫合線は、紛れもなくベッコウの証。

ベッコウバチの仲間はクモを毒バリで倒して幼虫の餌にする狩人蜂だが、ヤドリベッコウは自分で狩りをしない。他種のベッコウがクモを狩り、運搬している最中をめざとく見つけ、その獲物にこっそり卵を生み付ける寄生性のハチと言われる。まるで必殺仕事人。

基本的に珍種だが、本州中部では大騒ぎするほど珍しいものではない。家の近所では、夏の終わりにうんざりするほどの数がミズヒキに訪花するのが見られる。しかし、彼女らの「仕事」の瞬間を目撃するのはほぼ不可能に近い。10年間ずっと探し求めているが、見た試しがない。

山梨にて。

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