536.jpgフンコバエ一種Sphaeroceridae sp.。2mm程度の極小のハエで、獣糞の上で交尾していた。しかし、撮影したのはハエでなく、その背中から生えた黄色い突起である。昆虫寄生菌、ラブルベニアLaboulbenialesだ。

ラブルベニアは、生きた昆虫の体表にしか生えないカビの仲間。冬虫夏草と違って宿主を殺さず、生かしたまま少しずつ栄養を拝借するらしい。物凄い種数が存在し、そのそれぞれが特定種の昆虫にだけ寄生するという。昆虫の種の多様さが、そのままラブルベニアの種の多様さを作り出していると言っていいだろう。
甲虫やハエで高頻度に見出されるほか、様々な分類群の昆虫で確認されている。

あまりにも小さい菌のため、野外ではそうそう気付けるものではない。普通は別目的で捕らえた微少昆虫を、実態顕微鏡下で観察中に偶然見つけることが多いようだ。だが、あえてそれを野外で生きている微少昆虫の体表から見出すことに、意味がある。

長野にて。

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そうだ、そうだ!!
生き生きとしている事に意味があるのですね、
ド素人には秘密の虫園の如くのウエブサイト、
本当に眼が点!です、
こんなのはparasiteの典型でしょうか?

瓜豆|2013.11.23/01:19
私も、これを最初に見つけたときは目がテンになってしまいました。寄主を生かさず殺さず、まるで人間でいう水虫みたいな、不思議な奴です。アリに寄生するものもいるらしいのですが、日本ではまだ見つからず・・。
-|2013.11.23/23:25

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