2013/11/22|Category:菌類系

ラブルベニアは、生きた昆虫の体表にしか生えないカビの仲間。冬虫夏草と違って宿主を殺さず、生かしたまま少しずつ栄養を拝借するらしい。物凄い種数が存在し、そのそれぞれが特定種の昆虫にだけ寄生するという。昆虫の種の多様さが、そのままラブルベニアの種の多様さを作り出していると言っていいだろう。
甲虫やハエで高頻度に見出されるほか、様々な分類群の昆虫で確認されている。
あまりにも小さい菌のため、野外ではそうそう気付けるものではない。普通は別目的で捕らえた微少昆虫を、実態顕微鏡下で観察中に偶然見つけることが多いようだ。だが、あえてそれを野外で生きている微少昆虫の体表から見出すことに、意味がある。
長野にて。