581_2013122122492715d.jpgキノカワガBlenina senex。樹幹に止まって越冬中。夏に羽化してその後ずっと生き続け、成虫の姿で冬を越す。体をむき出しのまま外気に晒して冬眠するハードな虫なのだが、あまりに風雪が厳しい時期になると、さすがに多少はしのげる場所に退散するようだ。

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死んだように動かないが、澄んだ瞳はまだこの生き物が生命の火を消していないことを雄弁に物語る。

キノカワガは、個体によってかなり色彩に変異があり、極端に体色の濃い奴や薄い奴が同所的に見られる。そして、蛾本人は自分の体色を明らかに認識しておらず、場違いな色彩の樹幹に平気で止まって越冬するため、冬の森にいけばすぐ彼らの姿を見つけることが出来る。
人間の目にはすぐにバレる擬装でも、天敵の鳥どもをやり過ごすにはこの程度で十分なのだろう。

長野にて。

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