598.jpgクモガタガガンボChionea sp.。長野にて。

真冬にだけ出現する、翅のない蚊の一種。雪の上を歩き回る姿が見られるため、セッケイカワゲラ(ユキクロカワゲラ)などとともに雪上昆虫と呼ばれている。かつては夏も雪が解け残る山岳雪渓にしかいない幻の昆虫と謳われたらしいが、実際はその辺の雑木林に普通にいる。ただし、夜しか活動しない。
真冬の夜中にムシを求めて雑木林をうろつく人間が長らくいなかったので、発見されてこなかっただけのこと。

この虫は、予想外に小さい。そして、茶褐色の目立たない色をしているため、真っ白い雪の上にいる状態でないと普通は発見できない。聞くところに寄れば、少なくとも日本の野外でこの虫が雪上以外にいるさまを見た人間は、ほとんど存在しないらしい。

599.jpgどうやら気付いている人間はまだ僅からしいが、実は森の中のある場所を見つめていれば、積雪などまったくなくても野外でこの虫を至極簡単に観察できる。その詳細はここでは秘密なのだが、幼虫期の生態がカギになっている(と思う)。

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去年初めてみましたが、まだ雪のない山の中で石の下におりました。雪の上を這っているイメージしかなかったのでびっくりしました笑
知人もまだ雪のない時にリターを漁ってたら出てきたことがあるとか。
また、猛禽の定点調査などやっていると、昼間でも結構歩いているところを見かけたので案外いつでも活動しているのかなぁと思った次第です。会社の同僚も調査中に結構見つけておりました。
ジーク|2014.02.12/19:38
昼間も活動してるんですか?こちらの地元では昼間ほとんど観察できず、かつて薄暗い森の中で一回見たのが唯一です。
その時の個体は、不思議なことに地面の影になっている所だけをなぞるように歩いていて、日の当たる場所を絶対に踏まなかったのが印象的でした。
開けた雪原では日中よく死んでいる個体を見るため、日光に当たると死んでしまうのかなと思ってましたが、直射日光下でも普通に見かけたりします?
richoo|2014.02.12/20:14
晴天というわけではなく、薄曇りだったのを覚えております。その日は例のトゲトビムシが大量に出ていた日で、その中でクモガタガガンボも数匹出ておりました。(その後もちょこちょこと)。
そして開けてはいるのですが、北向き斜面で直射日光は当たっていませんでした。横にカラマツ林がある斜面の畑地です。
ジーク|2014.02.12/20:27
そうですか・・・あの虫は、活動可能な気温幅がかなり狭いらしいので、直射日光を浴びてしまうと一発で死んでしまうのだと思います。
地下空隙や日陰の斜面であれば、日中でも活発に動いているのでしょうね。
richoo|2014.02.12/20:57

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