659.jpg寒風吹きすさぶ冬の街路樹で力尽きようとしていたアシナガコマチグモCheiracanthium eutittha。強い毒を持ち、噛まれると腫れる。

成体で越冬できず、餌になるものもいないので、あとは死ぬだけ。せめて暖かい場所まで移してやろうと手を差し伸べたが、奴は最後の力を振り絞るように腕を振り上げ、キバを開いて激しく怒った。
昔「ガンバの冒険」で、大怪我をしたネズミが、それにも関わらずそれを助けてやろうとした人間を頑なに拒絶し続けたのを思い出した。最期の刻まで何物にも頼らず、孤高を貫かんとする奴の尊厳に敬意を表して、何もせずそのままにして去ることにした。

静岡にて。

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